サイトドックのセキュリティ用語解説
Webサイトのセキュリティでよく出てくる用語を56語、「定義 → なぜ危険か → 確認方法」の順でやさしく解説します。
SQLインジェクション
入力値を悪用してデータベースを不正操作される攻撃。情報漏洩や改ざんに直結します。
クロスサイトスクリプティング
悪意あるスクリプトを他の利用者のブラウザで実行させる攻撃。Cookieやセッションを盗まれます。
クロスサイトリクエストフォージェリ
ログイン中の利用者に意図しない操作を実行させる攻撃。設定変更や送金に悪用されます。
ディレクトリトラバーサル
「../」などでファイルパスを遡り、公開範囲外のファイルを読み取られる攻撃。
OSコマンドインジェクション
入力値を悪用してサーバ上で任意のOSコマンドを実行される攻撃。乗っ取りに直結します。
リモートコード実行
遠隔から任意のプログラムを実行される最も危険な脆弱性。サーバ乗っ取りの典型。
サーバサイドリクエストフォージェリ
サーバに任意の宛先へ通信させ、内部ネットワークやクラウドメタデータを窃取される攻撃。
XML外部実体参照
XMLの外部実体機能を悪用し、サーバ内ファイル読み取りや内部通信を行わせる攻撃。
オープンリダイレクト
自サイトを踏み台に任意の外部サイトへ誘導される問題。フィッシングに悪用されます。
安全でない直接オブジェクト参照
IDを書き換えるだけで他人のデータにアクセスできてしまう認可の不備。
危険なファイルアップロード
実行可能ファイルを設置され、サーバ乗っ取り(Webシェル)に至る問題。
クリックジャッキング
透明な枠を重ね、利用者に気づかせず意図しない操作をさせる攻撃。
ブルートフォース攻撃
パスワードを片端から試して突破する攻撃。弱いパスワードや無制限な試行が原因。
クレデンシャルスタッフィング
他サービスから漏れたID/パスワードの一覧で不正ログインを試みる攻撃。
セッションハイジャック
ログイン状態を表すセッションを盗み、本人になりすます攻撃。
アクセス制御の不備
権限チェックの漏れで、一般利用者が管理機能や他人のデータに到達できる問題。
初期パスワード・デフォルト認証情報
出荷時の既定ID/パスワードが残ったまま公開され、容易に侵入される問題。
Cookie の HttpOnly / Secure 属性
Cookieの保護属性。未設定だとログイン情報を盗まれやすくなります。
CSP(コンテンツセキュリティポリシー)
読み込んでよいスクリプト等の取得元を制限するヘッダ。XSSの最後の砦。
X-Frame-Options
自サイトを他サイトのフレームに埋め込ませない設定。クリックジャッキング対策。
X-Content-Type-Options
ブラウザのファイル種別の推測を止める設定(nosniff)。誤実行を防ぎます。
Referrer-Policy
リンク先へ渡す「参照元URL」の範囲を制御するヘッダ。URLに含まれる情報の漏えいを防ぎます。
Permissions-Policy
カメラ・マイク・位置情報などブラウザ機能の利用可否を宣言するヘッダ。
HTTPS / TLS(通信の暗号化)
通信を暗号化し盗聴・改ざんを防ぐ仕組み。未対応サイトは入力情報が傍受されます。
HSTS(常時HTTPS)
常にHTTPSで接続させるヘッダ。未設定だとHTTPへ誘導され盗聴される余地が残ります。
中間証明書
信頼の連鎖をたどる中間CA証明書。欠落すると証明書エラーになります。
混在コンテンツ
HTTPSページ内にHTTPの要素が混ざる状態。暗号化が部分的に破れます。
TLS証明書の有効期限切れ
証明書の期限切れでブラウザに警告が出て、サイトが実質利用不能になる問題。
SPF(送信元認証)
そのドメインからメールを送ってよいサーバを宣言する仕組み。なりすまし対策の基本。
DMARC(なりすまし対策)
なりすましメールの扱い(隔離・拒否)を指示する仕組み。SPF/DKIMの総仕上げ。
DKIM(電子署名)
送信メールに電子署名を付け、改ざんと正規送信元を検証できる仕組み。
DNS(ドメインネームシステム)
ドメイン名とIPアドレス等を対応づける、インターネットの住所録。サイトとメールの土台です。
DNSSEC(DNSの改ざん対策)
DNSの応答に電子署名を付け、偽の応答(改ざん)を検知できるようにする拡張。
フィッシング
正規を装った偽サイト・偽メールで認証情報や個人情報を盗む攻撃。
ランサムウェア
データを暗号化し身代金を要求するマルウェア。事業停止級の被害を招きます。
中間者攻撃
通信の途中に割り込み、盗聴・改ざんを行う攻撃。暗号化が防御の要。
DoS / DDoS
大量のアクセスでサービスを停止させる攻撃。可用性が狙われます。
サプライチェーン攻撃
利用しているライブラリや取引先を経由して侵入する攻撃。
ゼロデイ
修正が未提供の脆弱性を突く攻撃。防御が間に合わない最も厄介な脅威。
WordPress
世界で最も使われるCMS。プラグインやテーマ、本体の脆弱性・設定不備が狙われやすい。
WPScan
WordPress専用の脆弱性スキャナ。本体・プラグイン・テーマの既知脆弱性やユーザーを検出。
脆弱なプラグイン・テーマ
WordPress侵害の最大の入口。古い・脆弱なプラグインやテーマの既知脆弱性が悪用される。
ユーザー名列挙(WordPress)
投稿者アーカイブやREST APIからログインユーザー名を外部から特定される問題。
XML-RPC(xmlrpc.php)
WordPressの外部連携API。総当たりの効率化やDDoSの踏み台に悪用されることがある。
設定ファイル・バックアップの露出
wp-config.phpやDBバックアップ、debug.logが公開され、認証情報や内部情報が漏れる問題。
CVE(共通脆弱性識別子)
公表された脆弱性に付く世界共通の識別番号。優先対応の手掛かり。
CVSS(深刻度スコア)
脆弱性の深刻度を0〜10で表す世界標準の指標。対応の優先度付けに使います。
定期診断の結果・月次レポートの見方
サイトドックの月次レポートに出てくる3つの評価軸(スコアとグレード・所見の区分・CVSS)の読み方。
OWASP Top 10
Webの代表的なリスク10種をまとめた世界的なガイド。診断の基準になります。
WAF(Web Application Firewall)
Webアプリ向けの防御。不正なリクエストを検知・遮断する緩和策。
ペネトレーションテスト
攻撃者目線で実際に侵入を試み、悪用可能性まで検証する手動中心の評価。
脆弱性診断
既知の弱点を網羅的に洗い出す評価。広く浅く全体像を把握します。
ポートスキャン
外部から接続できるポート(入口)を調べること。不要な開放は攻撃の入口に。
SRI(サブリソース完全性)
外部スクリプト等の改ざんをハッシュで検証する仕組み。配信元侵害の被害を防止。
情報漏洩・情報露出
エラーや設定の不備で内部情報が漏れる問題。攻撃の手掛かりを与えます。
ディレクトリリスティング
フォルダ内のファイル一覧が見えてしまう設定不備。情報露出につながります。