脆弱性診断とは?種類・費用相場・選び方
対策の実務
監修:JIISセキュリティラボ監修者情報を見る
定義
脆弱性診断とは、Webサイトやサーバーに攻撃の糸口となる弱点(脆弱性)がないかを、攻撃者より先に体系的に検査する取り組みです。ツールによる自動診断と、専門家による手動診断(ペネトレーションテスト)に大別され、目的・費用・深さが異なります。
仕組み
自動診断は、既知の脆弱性パターンや設定不備を検査エンジンが網羅的に照合する方式で、定期実施に向きます。手動診断は、専門家がサイト固有のロジック(権限の抜け道・業務フローの穴など)まで踏み込む方式で、深い代わりに費用と期間がかかります。
また、対象サイトへ実際にアクセスするかどうかで「パッシブ(外形確認のみ・負荷なし)」と「能動(実アクセスあり)」に分かれます。能動診断は所有者の同意・確認が前提です。
実被害の傾向
診断をしないことのリスクは、「弱点の存在に気づく機会がないまま、攻撃者の無差別スキャンには常に晒され続ける」非対称性にあります。単発診断だけの場合も、診断後の改修やプラグイン追加で状態が変わるため、「診断した年だけ安全に見える」ギャップが生まれがちです。
対策
- まず外形から:無料のパッシブ診断で「外から見える」状態を把握する(費用ゼロの第一歩)。
- 定期化する:単発で終えず、月次など定期の自動診断で変化を追う。
- 目的で使い分ける:決済など高リスク領域の深掘りは手動ペネトレーションテスト、日常の網羅確認は自動診断。
- 「見つけた後」を決めておく:診断は入口。誰がどう直すかまで決まって初めて対策になる。
サイトドックでの扱い
サイトドックは、かんたん健診(パッシブ・無料)→精密健診(能動・無料、所有者確認のうえ実施)→月額の自動修復(毎月の再診断つき)という段階設計です。精密健診はnmap・nuclei・OWASP ZAP・Nikto等を組み合わせた自動化された能動診断で、手動ペネトレーションテストの代替ではありません(この違いは正直にお伝えします)。
一般的なスポット診断との最大の違いは「見つけた後」です。指摘して終わりではなく、直せる項目はその場で自動修復し、毎月の再診断と証跡レポートで状態を維持します。
よくある質問
脆弱性診断の費用相場はどのくらいですか?
専門家による手動診断は、対象の規模により都度数十万円規模になるのが一般的です。ツールによる自動診断はより安価で、サイトドックでは、かんたん健診・精密健診(レポートPDFまで)を無料で提供しています。費用がかかるのは、修復を続ける月額の自動修復のみです。
脆弱性診断とペネトレーションテストは違うものですか?
重なる部分はありますが、一般に脆弱性診断は「弱点の網羅的な洗い出し」、ペネトレーションテストは「実際に侵入できるかの実証」に重点があります。サイトドックの精密健診は自動化された能動診断であり、専門家による手動ペネトレーションテストの代替ではありません。
診断は一度受ければ十分ですか?
十分ではありません。サイトの改修・プラグインの追加・新しい脆弱性の公開によって、状態は診断の翌日から変わり続けます。無料の範囲でも定期的に確認し、可能であれば毎月の自動診断で変化を追うことをおすすめします。
このページの要点
- 脆弱性診断は、攻撃者より先に弱点を体系的に見つける取り組み。自動/手動、パッシブ/能動で性質が異なる
- 実際の被害の多くは既知の弱点の放置が原因。診断は「気づく機会」を作る対策
- 単発で終えず定期化が基本。「見つけた後に誰がどう直すか」までが対策
- サイトドックは、かんたん健診→精密健診(いずれも無料)→月額の自動修復+毎月の再診断という段階設計
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